進学先 東京大学 理科Ⅰ類 広島学院高校 森岡智陽

一年の間、辛い思いもしてきたけれど、結果として合格する事が出来て本当に良かったです。大木スクールには、小学生の頃から九年という長い間お世話になり、感謝してもしきれません。まず、大木スクールの特徴について述べると、何よりも第一に先生やチューターとの距離の近さだと思います。勉強に関する質問は勿論の事、生活面での相談や下らない会話にも親身になって付き合って下さいました。また、静かな自習室も夜遅くまで開いている自習室も大木スクールの良い所だと思います。ただ、土日の午前中は自習室が開いていなかったり、現代文や社会科に関しては講師がいなかったり、という欠点もあるので、そういった点は十分に理解したうえで上手に塾を活用してください。次に、後輩にアドバイスを二つほど。一つ目は、勉強は楽しいものと思い、分かっていない事が分かるようになる、という事を喜びに感じる事です。勉強なんて大嫌い、という人が勉強をしていて一番嫌に思うのは、訳の分からない問題に直面するときだと思います。そんなときには、「なんや、この面白そうな問題は!」なんてリアクションの一つでも打って、ニヤニヤと笑いながら問題に取り組んでみましょう。それでその問題が解けたなら、難問が解けた喜びを噛みしめましょう。解けなかった場合でも、しっかりその問題を復習すれば分かっていなかった事が分かるようになったのだから儲けもんです。喜びましょう。こんな事を繰り返していくと、次第に勉強中無理をしなくても自然に笑みがこぼれてくるようになるはずです。二つ目は、どんなに辛い事があっても前向きでいる事、これはなかなか難しいですが、とても大切なことだと思います。特に、入試直前は精神的に不安定になりがちです。しかし、悲観的になっていても、良い結果には繋がりません。友人や先生、家族に支えてもらってうまく気持ちをコントロールしてください。ただ、僕は根拠もなく楽観的になれ、と言っているのではありません。そんな事をするのは、危機感のないただのバカです。ここで重要になってくるのは、それまでに積み重ねてきた努力だと思います。だから、不安や苦手意識を無くせるようになるまでしっかり勉強して下さい。
 最後にこれらの事を上手くやるコツを教えたいと思います。それは、後ろ向きな考えは胸の奥にそっとしまっておいて前向きなことを口に出す事です。言葉は、人の心に影響を与えます。例えば、嘘でも「最近勉強が楽しくなって来た」なんて友達に言ってみれば、心は実際に勉強が楽しいと勘違いするようになるし、嘘でも夏休みに「一日に15時間勉強している」と言ってみれば、心はその言葉に自分を少しでも近づけようとして、結果として勉強時間は伸びるはずです。志望校の名前もどんどん口に出すのが良いでしょう。逆に、この科目は苦手、とかそういう事は言わないほうが良いかもしれません。(自分が理解していない範囲を把握する事は大切だけれど。)ちなみに、僕の場合、センター試験前に友達の話に合わせて、緊張してもいないのに「緊張してきた」と言っていたら本当に緊張し始めて夜も眠れない日々が続きました。
それでは、うさんくさいアドバイスになってしまったけれど、後輩の皆さん、頑張って下さい。